2012年11月アーカイブ
corgiville (2012年11月28日 06:16)
「Under the Daddy's desk」というタイトルがついたお人形は、幼い頃のジョン・F・ケネディ ジュニアのひときわ可愛らしいひとコマを捉えています。
ホワイトハウスで、ケネディ大統領は、執務室によく子どもたちを連れていったようです。ガウンを着たジュニアが重厚な大統領の執務机の中を迷路を楽しむように探検し、その前面が開閉可能だと知ったときは、さぞかし驚き、この発見に胸をワクワクさせたに違いありません。
多くの幼い子供がそうであるように、「机の下の開く扉」に味をしめて、きっと何回もくぐっては扉を開ける動作を繰り返したことでしょう。
カメラマンにとっては絶好のシャッターチャンスだったと思います。
このジュニアの人形は「第4展示室」に置いています。第4展示室は、集めてあるもののジャンルが一見バラバラですが、遊べるモノを集めてみました。
それにしても、子どもまでが、グッズになってしまうのがケネディ家のすごいところです。他の歴代大統領が比較的年配で、ホワイトハウスに幼い子どもが住んでいることが珍しかったということもありますが、やはりケネディ家は、ひとことで言って「絵になる」役者ぞろいということにつきると思います。
corgiville (2012年11月27日 00:46)
アーリントン墓地のリーフレットの片面に印刷された墓地の配置図です。
見所には番号がふられていますが、
①President John F. Kennedy
②Robert F. Kennedy, the President's brother, Attorney General (司法長官), and Seneator
で、やはりケネディ兄弟の墓が見所の1,2位になっています。
右下のピンク色の部分は、私が2007年に訪れたときに、落ちていた桜の花びらを拾い、押し花にしたものです。
4月終わりのアーリントン墓地は桜が見事に満開で、ケネディ大統領やジャッキーや、ここで眠る無数の無名戦士たちもこの美しい景色を眺めているのかなと、感慨深いものがありました。
corgiville (2012年11月26日 04:51)
「第1展示室」に展示しているケネディの胸像の中で陶器に着色してあるものが1体だけあります。
それとまったく質感の同じクラーク・ゲーブルの胸像は骨董市でみつけたものです。
ジャッキーの実の父親、ジョン・ヴェルヌー・ブービエ3世は、その風貌がクラーク・ゲーブルに似ていたといわれています。写真でみると、もちろん瓜二つではありませんが、雰囲気がよく似ているように思います。
大人で、男っぽくて、紳士だけど粗野な一面を持ち合わせて、女好きで......
父親に溺愛され、父親が大好きだったジャッキーの男性観の原型がこの父親で愛称はブラック・ジャック。ケネディも皆からジャックと呼ばれていました。
ジャッキーの人生で最も愛した男性二人はともにジャックだったのです。
着色されたケネディとゲーブルの胸像を並べると、年長のゲーブルの方が押し出しが強く、義父と婿のように見えなくもありません。
corgiville (2012年11月25日 06:37)
朝夕だけでなく日中も寒さを感じるようになりました。
下の写真は、「Muff(マフ)」と呼ばれる手を温めるためのクラシカルな防寒具です。
1961年の1月、ケネディ大統領の就任式に向かうため、ジョージタウンの自宅を出るときにジャッキーがコートにつけていたもののレプリカです。本物の毛皮ではなくフェイク・ファーですが、左右から手を入れるととても暖かです。
ときにはこんな優雅な小物で寒い冬を楽しくするのもいいものですね。
corgiville (2012年11月23日 01:26)
日本とアメリカの間で通信衛星リレーの実験が1963年11月23日午前(日本時間)で初めて行われることになっていました。
そのとき、テレビで放送される予定だったケネディ大統領のメッセージが残っています。
♪最初の通信軌道衛星リレーを通じて、日本のみなさんにごあいさつできますことを、ひじょうにうれしく思います。これまでは両国を結ぶ橋というよりも、それを隔てる障壁となっていた太平洋をこえて、いま同時に話し合うことができるようになりました。このことは、わたしたちの世界がひじょうに小さなものになったということと、日本とアメリカ、そして両国と世界の諸国のあいだに、もっと親密な関係をうちたてることが、ひじょうに重要なものであるということを示しています。♪
日本の国民は、当日、ケネディ大統領のこの肉声メッセージをテレビで聞くことはできませんでした。その代わりに、記念すべき通信衛星リレー実験の第一報として、大統領の暗殺という衝撃的なニュースを受け取ることになってしまったのです。
この、メッセージの出典は、「ケネディ名言集」(細野軍治 ・編 講談社)です。1964年発行の本ですが、Amazonでまだ購入できます。
corgiville (2012年11月18日 09:13)
ケネディ大統領とジャッキーは人前で愛情表現をすることが少なかったと言われています。
歴代の大統領はそういえば事あるごとに妻にキスをしたり、抱きしめたりするのにこのカップルはそういうことが稀だったというのです。
1963年の8月に次男パトリックが生後3日で亡くなったときに、ケネディは人前ではばかりもなく泣き、彼を知る人たちが信じられないくらい感情をあらわにしたそうですが、それから、彼自身の暗殺までのわずか3ケ月あまりで、二人の関係は大きく変わり、人前での愛情表現をはばからなくなりました。
しかし、それ以前にもふとしたケネディの表情に照れと優しさがないまぜになったものを発見することがあります。
1960年ハイアニスポートの別荘で撮られたツーショットもそのひとつです。写真はポストカードとマグネットです。モノクロ写真なのに、その日の日差しの暖かさが伝わってくるようです。
corgiville (2012年11月15日 00:43)
「第9展示室─ジャッキーワールド」に展示しているポストカードです。
アメリカの雑誌「TIME」の表紙になったたぶん30歳ぐらいのジャッキーです。雑誌は1994年5月30日と日付がありますので、同年5月19日に亡くなった追悼特集でしょう。
間隔の離れた大きな目、面長ではなく、四角にちかい顔。意志の強さを感じさせるまなざし。
ジャッキーのことを美人という人と典型的な美人ではないという人がいます。私は「風と共に去りぬ」の冒頭の文章を思い出します。
『スカーレット・オハラは美人ではなかったが、双子のタールトン兄弟がそうであったように、ひとたび彼女の魅力にとらえられてしまうと、そんなことに気のつくものは、ほとんどいないくらいだった。その顔には、フランス系の「コースト(海岸)」貴族の出である母親のデリケートな目鼻立ちと、アイルランド人の父親のあから顔の粗野な線とが、めだちすぎるほど入りまじっていた。しかし、先のとがった、かくばったあごなど、妙に人をひきつける顔である。目は、茶の少しもまじわらない淡碧(うすあお)で、こわくて黒いまつ毛が、星のようにそのまわりをふちどり、それが目じりへきて心もちそりかえっている。その上に、黒くて濃い眉が、ややつりあがりぎみに、もくれんのような白い肌に、あざやかな斜線をひいていた。』
「風と共に去りぬ」の主人公、スカーレット・オハラとジャッキーの容貌が似ているということではありません。
作者のマーガレット・ミチェッルが、読者の目に浮かぶように具体的に描写したのと同様な方法でしかジャクリーン・ケネディの独特の魅力は表現できないのかな と感じるのです。
彼女はスカーレットと同じで単純に美人と言ってしまうには、ちょっと違う複合的な「美」を持った女性だったというのが、私がジャッキーに引かれるゆえんです。
TIMEのポストカードの話に戻りますが、12,3年前に、近所のパン屋さんの店頭に、ポストカードラックが置いてあり、どれでも「ご自由にお持ちください」と書いてありました。
ラックの中にこのまなざしのジャッキーをみつけた私は、たいへん節操がないのですが、あったすべてを持ち帰りました。
だから、このポストカードは13枚もあります。
corgiville (2012年11月14日 13:07)
11月14日21:00のNHKBSプレミアム「プロファイラー」のケネディを見ました。
ケネディと50年前に会ったことがある「世界の旅」で有名な兼高かほるさん、ケネディ研究の第一人者土田宏氏、劇作家の宮本亜門氏をコメンテーターに迎え、進行役がV6の岡田准一で、「弱さ」からひもとくカリスマ大統領という構成でした。
ケネディ政権時代の旧ソ連のフルシチョフ首相の息子やケネディとジャッキーのキューピッド役を果たした友人のチャールズ・バートレット(一体、何歳なんでしょう)の証言も盛り込まれてたいへん興味深い内容でした。
改めて感じるのは、ケネディの「色褪せない」魅力です。彼は記者会見をテレビで放映した大統領ですが、ある女性がこんな質問をしたシーンがありました。
「大統領は民主党の公約で、男女の差別を無くすとおっしゃいましたが、そのことについて何かされたのでしょうか?」
すると、ケネディはいい笑顔を浮かべて
「そのことについて、努力が足りないということだけは自信があるのですが」
と開口一番その場の笑いを誘います。それが、とてもチャーミングで人を惹きつけてしまう...。ケネディだからこそという気がします。
corgiville (2012年11月12日 00:57)
「特別企画展」のために作った刺繍の中で私が気に入っているもののひとつが、ミスポーターズスクール時代の長いキセルで喫煙するジャッキーです。
実際に残っているジャッキーの写真から図案を起こしたのですが、彼女の喫煙は10代の頃から筋金入りだったようです。夫のケネディは、選挙のイメージを気にして、「人前では吸わないでくれ」と頼んだことがあるとか。結婚当初、流産・死産を繰り返し、なかなか子どもに恵まれなかった彼女に姑のローズは、「妊娠中にタバコを吸うから流産した」的な嫌味を言ったこともあったようです。それでも、彼女は精神的に不安定になると吸わずにはいられなかったし、妊娠中に大きなお腹で指にタバコをはさんだ写真も残っています。その彼女が、後年キッパリとタバコをやめました。モーリス・テンペルズマンと同棲し、ニューヨークでパートタイムの編集の仕事をしながらウォーキングやスポーツ、旅行などプライベートの時間も大切にし、ことさら健康に留意するようになったのです。
でも、10代の頃のタバコをふかし、<大人のいいなりにはならない!>と不敵な笑みを浮かべるジャッキーが、私は好きです。
corgiville (2012年11月 9日 00:31)
文学少女ジャッキーの14歳の時の詩です。
タイトルは「Thoughts」─想いと訳せばいいのでしょうか。
♪♪Thoughts
I Love the Autumn
And yet I cannot say
All the thoughts and things
That make me feel this way
I Love walking on the shore
To watch the angry sea
where summer people were before
But now theres only me
I love wood fires at night
That have ( ) glow
I stare into flames
And think of long ago
※I have the feeling down inside me
That says to run away
To come and be a gypsy
And laugh the gypsy way
Turtle neck sweaters─autumn fires
Awirling lewes and the sky
Riding my horse along the hills
To say a last goodbye
8歳の時の無邪気なクリスマスの史からみると、内面的に成長し、思春期に差し掛かった彼女を彷彿とさせます。第3節の( )部分は判読できませんでした。前後から適切な単語が分かったら訂正したいと思います。
後に彼女は第4節を削除し、新たに以下のように書き加えました。
※ The tangy taste of apples、
The snowy mist at morn
The wanderlust inside you when
You hear the huntsman's horn.
Nostalgia─ that's the autumn.
Dreaming through September.
Just a million things I.
Always will remember.
大人になってからのジャッキーはオペラやバレエの鑑賞によくでかけひとときを夢の世界に没入することを好んだようですが、その片鱗がうかがえる気がします。
MARY VAN RENSSELAER THAYER著「JACQUELINE BOUVIER KENNEDY」の中に当時のイラスト入りの直筆写真が掲載されています。
corgiville (2012年11月 6日 01:01)
ボストンのニューベリーストリートの大壁画です。
「CAFE DUBARRY」にボストンゆかりの著名人が集っています。
ケネディ大統領も来ています。さて、どこにいるのでしょうか?
corgiville (2012年11月 6日 00:36)
ボストンのブルックリンにある「EDWARD DEVOTION SCHOOL」はジョン・F・ケネディが初めに入学した公立の小学校です。
小学校時代のケネディについては、私はあまり詳しくありませんが、ボストンに行ったとき撮影した学校の正面です。
corgiville (2012年11月 3日 00:59)
欧米で有名人の直筆サインが入ったもの(写真、本、原稿......などあらゆるジャンル)をAutograph(オートグラフ)といいます。
ものによってはかなり高額で売買されているようです。チャンスがあれば、ジャッキーやケネディのオートグラフを手に入れたいものだと思いながら、まだ適っていません。私のコレクションのテーマは、ジャッキーやケネディの肖像を使ったものが優先になるというのも理由のひとつです。
ボストンのJFKライブラリーには「Jacqueline Kennedy」のコーナーが設けてあり、そこには彼女がファーストレディ時代に身につけたドレスなどと共に彼女の「直筆」が展示されていました。
ショーケース越しですが、ジャッキーの直筆を撮影したものです。
一番上は、子どもの頃のイラスト入りの詩、真ん中が1961年、下が1963年のホワイトハウス時代のメモです。
彼女はたいへんなメモ魔だったそうです。ホワイトハウスの使用人にたいして、細かい具体的な指示をよく与えていたようです。
ケネディの母、ローズも自分の洋服のあちこちにメモを留めておくほどのメモ魔で、ソリが合わないといわれた嫁姑ですが、その点は似たもの同士だったようです。
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