汝の父の罪
corgiville (2013年5月11日 00:22)
今、読み返している本に「汝の父の罪─呪われたケネディ王朝」があります。
親の子どもに対する態度はおおまかに二通りあるといわれます。子どもを自分の思い通りにしたい親と子どもを本人の思い通りにさせる親です。
同書は、典型的な前者だったケネディ大統領の父、ジョセフ・P・ケネディの物語です。彼がいなければ、後のケネディ大統領もキャメロットの栄光と悲劇も起こり得なかったでしょう。
蓄財、漁色、権力欲─己の欲望を徹底して追及した、と訳者あとがきに書かれていますが、20世紀前半の時代背景、今の時代にはもう存在しないアクの強い人物(良いにつけ悪いにつけ)は物語の主人公としては、惹きつけられずにはいられません。