Corgiville Museum 紅木 美るのケネディ・コレクションCorgiville Museum 紅木 美るのケネディ・コレクション

占星術でみたジョンとキャロリンの運命

corgiville (2012年10月15日 05:59)

ジョン・F・ケネディ jr.と妻キャロリンは1999年7月にジュニア自ら操縦中の自家用機の墜落で真っ盛りの命を落としました。

ジョンは38歳、キャロリンは33歳でした。この二人の縁、相性、運命を西洋占星術のホロスコープを使って見てみたいと思います。

★ジョン・F・ケネディ jr. 1960年11月25日 0:22 ワシントン生まれ

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★キャロリン・ベセット・ケネディ 1966年1月7日 8:45 ニューヨーク生まれ

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二人のシナストリー(占星術用語でふたつのチャートを比較してリーディングすること)の主なポイントを書き出したものが下の表になります。

 

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まず、個人のチャートをみるとき、重要な太陽、月、アセンダント、MCのサインからみると性格や感性、個性においては違ったパーソナリティーを持ち、いわゆる「夫唱婦随」のカップルではありません。 ジョンの太陽は射手座・3ハウスですがICに近い位置にあり、生まれながらに「家柄」を背負っています。4ハウスに木星・金星のコンジャンクションがあり、彼にとってその「家」から多大なものを与えられていることを示しています。しかし、その太陽(射手座02度)は、月(水瓶座27度)と天王星(獅子座25度)とTスクエアを形成。彼独自の視点で名門ケネディ家にとらわれない生き方に常にチャレンジした人生でもありました。そのことによる葛藤も周りが想像する以上のものがあったと思います。アセンダントにドラゴンヘッドがまったく同じ度数でコンジャンクションし、彼が生まれながらに背負ったもの与えられたものの大きさをさらに強調しているといえるでしょう。 一方のキャロリンは、山羊座の太陽と蟹座の月がオポジションで、意識的な願望と無意識の習慣との間になんらかの対立を持ちやすいのですが、この世代の特徴である乙女座の天王星・冥王星コンジャンクションがそれを調停する角度に位置しています。 アセンダントが水瓶座11度で、火星が12度、金星が13度と1ハウスでコンジャンクション。火星と金星のアスペクトがある人は男女間の出来事が活発だったり、色気があったり、恋が多かったり‥‥といわれますが、いきなりアセンダントにある彼女は、かなり人目を引く存在だったに違いありません。でも、どこか醒めた水瓶座にあるので、甘ったるいお色気とはまったく違うアピールになるでしょう。ちなみにジョンも火星と金星がオポジションで、セックスアピールに富んだ男性であることを物語っています。   二人のチャートを合わせると相互にコンジャンクションする感受点の多さに驚きます。また、各自のホロスコープで太陽にアスペクトする天体が、まったく同じで、最終的に、同じ時に同じ人生の終わり方をした縁の強さが出ています。インターアスペクトのところに書くのを忘れてしまったのですが、J金星(山羊座11度)もC太陽(山羊座16度)とややオーブを持ったコンジャンクションと考えることができます。そうすると、キャロリンの太陽(夫)─月(妻)ラインとジョンの火星(男)─金星(女)ラインが同一になり、そこにジョンの土星も加わってくるので、二人は時間をかけていいカップルに成長していく可能性を持っていたのに、結婚わずか三年でそれが断ち切られてしまったことが残念でなりません。  

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上のの表でわかるように、ジョンの金星は驚くほどたくさんの感受点とのアスペクトを持っていて、彼の短かい人生で金星に関わること─愛情、美しさ(通常、金星は女性美を表わすことが多いが、彼のビジュアル性は金星の領分といっていいでしょう)、金銭、財産、芸術、恋人、食べ物‥などに多大な経験をしたのではないでしょうか。 事故があったとき、ジョンの進行の太陽は山羊座10度あたりでネイタル金星(山羊座11度)にコンタクトしました。金星の働きが強い彼らしい完結の仕方です。