「君の負けだな」
corgiville (2012年10月12日 00:54)
1962年4月11日のホワイトハウスの来賓は、イラン国王のモハメド・レザ・シャー・パーレビとファラ王妃でした。
ジャッキーはこの日の服装をあれこれ思い悩んだようですが、当日の写真を見るとシンプルなAラインの上身ごろが白で下の部分がピンクのドレスをスッキリと着こなしています。
ヘアスタイルは「ブリオッシュ」と名づけた内巻きの髪の上後頭部にシニオンをつけた珍しい形に整え、前に大き目のダイヤモンドの髪飾りをたったひとつだけつけ、イヤリングはしていますが、ネックレスはなしです。
ファーストレディ時代、どのドレスも美しく着こなして、注目を集めたジャッキーですが、この日のファッションも見事に決まっています。
しかし、この日の彼女と来賓のファラ王妃を見比べてケネディ大統領は、
「君の負けだな」
とからかい半分に言ったそうです。
一方のファラ王妃といえば、中近東のお姫様はこういううものだというくらい上から下まで宝石ずくめです。
漆黒の髪にゴージャスなティアラ、ピーコッククラウンと呼ばれる大粒の宝石をあしらったネックレス、黄金のドレスには数百万円分の宝石が縫い付けられていました。
おまけに王妃はこの時、22歳という若さで、身長も高くスラっとした容姿の持ち主だったのですから。
ジャッキー自身も後にデザイナーのオレグ・カッシーニに、この美しく若い王妃にたいへん魅了されたと語っています。
この晩餐会の写真は写真集「a thousand days of magic」で見ることができます。まるで1960年代のおとぎ話のひとコマのような、大好きな写真です。
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