GREY GARDENS
corgiville (2012年6月16日 01:03)
一族の中で有名人や大金持ちが出現すると、その正反対の状況にある親族がいた場合にそれがクローズアップされ、「いい生活をしている側」が非難の対象になるというのは、ある種の世の常といえるかもしれません。
世界的な有名人となり、大富豪と再婚したジャッキーにもそのような親族がいました。実父ブラック・ジャックの妹のイーディス・ビールとその娘でオールドミスのリトル・イーディの母子です。
1971年当時、母子が暮らす海辺の家「グレイ・ガーデンズ」は荒れ果て、28室もある部屋はクモの巣だらけ、たくさんのアライグマと猫が共生していたためその糞便にまみれていました。そんなスーパーゴミ屋敷の中で、朽ちたプリンセスのごとき誇りだけはすてずに暮らしていました。
郡の保健所の調査で、「とうてい人間の住む状態ではない」と言われ、修復しないと没収するしかないと判断されたのです。
イーディスにはニューヨークで弁護士をしている立派な息子がいたにもかかわらず、彼が援助をこばむと、矛先はオナシス夫人、ジャッキーに向かい、新聞に報道されてしまいました。
救いの手を伸べたのはオナシスで、家を修復し、立ち退きから救ってあげました。
不思議なもので、にも拘らずリトル・イーディはジャッキーの悪口しか言いませんでした。「弱者」という錦の御旗を持ったものの強さでしょうか。
この母子のドキュメンタリー「GREY GARDENS」はDVDになっていますし、日本では何年か前に舞台で上演されました。イーディス・ビールが草笛光子、リトル・イーディが大竹しのぶで、リトル・イーディの独特のファッションに身を包んだ大竹しのぶが好演でした。
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