Jacqueline Duheme
corgiville (2013年9月27日 04:53)
先日紹介したケネディファミリーをテーマにした2冊の画集の画家、Jacqueline Duhemeは、グラフィックデザイナーのポール・コリンや画家のアンリ・マチスに師事しました。
その後、「ELLE」マガジンにイラストを寄稿するようになり、「イラスト-レポーター」なるジャンルを目指し、1961年にケネディ夫妻の公式訪問という申し分のないチャンスが訪れたのです。
彼女は、ケネディ夫妻の旅のイラストを水彩で仕上げました。
「ELLE」に掲載されたイラストを見た大統領の父、ジョセフから孫のためにその水彩画の原画を買いたいと申し出があり、同じ日、大統領の側近のピエール・サリンジャーからも大統領に代わって同じ問い合わせがありました。
Duhemeは、それらの絵をキャロラインにプレゼントすることに決め、ピエール・サリンジャーがパリまで原画を取りに来て、その後にDuhemeはホワイトハウスへの招待状を受け取りました。
「大統領は集まった人々中から私をみつけました、」DuhemeはNew york Herald Tribuneに回想しています。「そして、私の名前を聞いたのです、彼は私の肩を掴むと部屋の反対側のジャッキーに向かって叫びました。『ジャッキー、こちらがミス・デュエムだよ。』」
「大統領はそれから私を案内して彼の執務室を見せてくれました。彼は特にアイルランドの船乗りたちの彫りこみのあるあざらしの歯のコレクションが自慢でした。大統領は夫人の描いた何点かの水彩画も見せてくれて、その中にはホワイトハウスの庭園のものもありました。」
「ケネディ夫人はたいへんな才能がおありでした。」とDuhemeは付け加えました。「私たちはだいたい絵のスタイルが似ていましたが、彼女はとても引っ込み思案でした。彼女は家族と友人のためだけに絵を描いていたのです。しかしながら、もし、彼女が絵で生きていこうとすれば、それは可能だったと思います。」
後に、ケネディ夫人は彼女のローマ経由のインド・パキスタンへの親善訪問にDuhemeを同行することを要請しました。この旅の絵画はMcCall's社から出版され、ケネディ夫人はDuhemeにフランス語で、彼女がこれらの絵画に圧倒されたことを書き送りました。彼女はそれらを彼女がたいそう敬愛している18世紀のムガル人の細密画様式の小さな傑作として記述しました。Duhemeにとってとりわけ光栄だったのは、ジャクリーン夫人の望みによって水彩画がホワイトハウスで名誉ある場所を手にいれたことでした。
(「Mrs. Kennedy Goes Abroad」のAbouto Jacqueline Duhemeより)
とにかく、作品、レイアウト共に素敵な本で何回も繰り返し見ています。