Zoltan S Masonの鑑定
corgiville (2013年6月 2日 01:16)
アメリカの雑誌「POST」の1966年3月26日号(古本で手に入れました)にジャクリーン・ケネディのホロスコープが取り上げられていました。
鑑定者はZoltan S. Mason。
その鑑定を読んで私が2008年に書いた記事です。
まずは、コラムの拙訳から─。1928年7月28日、ジャクリーン・ケネディが誕生したニューヨーク州イーストハンプトンの空の彼方では、4つの惑星が彼女の未来の運命を予示していた。
7月28日の太陽サインはもちろん、獅子座である。彼女の生まれた瞬間の天頂(MC)は乙女座(※)にあり、それは労働と義務を意味する。
ケネディ夫人チャートにおける天頂サインの乙女座は水星によって支配されていて、それは知性とコミニュケーションの惑星である。この水星は彼女のバースチャートでは9ハウス、サインは高貴な獅子座で太陽と共にあるから、彼女の使命は、書くことや祖国のための親善大使として自分自身を確立することを通して、大衆と交わっていくことで成り立つだろう。若者たちの繁栄への特別な関心と共に。
若い女性とっては、また心を動かす人生があるもので、すべての人の心の中にある問いかけは─彼女はその人生を子どもたちと、職業的な性質の義務だけに捧げるつもりなのだろうか。再び、結婚するのだろうか─ということである。
後の質問には、私は断固として「NO」と答えるだろう。
人格の境界の決定は出世時の東の地平線を上るサインによって作られる。ケネディ夫人の場合、それは蠍座である。地平線上にそのようなサインを持つ個人は、感情的な絆を変えることをしない。蠍は生と死を司るサインであり、その感情的な愛着は死をも超越する。
これは、ケネディ夫人が彼女の夫が死んだとは感じていないことと無関係ではない。彼の遺児たちは、彼の身代わりとして助けになっているのであろう。
太陽と彼女の宿命の星である水星を含むホロスコープのハウスは宗教や外国語、文章に関連している。それらのアスペクトのすべてをまとめて考えると、高潔で道徳的な人物、正義のため、精神の向上のために戦う人の姿を見出すことができる。
天王星という惑星は、突然の徴候と予期せぬ出来事をもたらす。
1963年11月22日、天王星はケネディ夫人の天頂(MC)に位置し、幸運の星である木星とスクエアを形成していた。
もうひとつの悪い前兆の星、冥王星は彼女のネイタルチャートの火星と重なっていた。
およそ22年間で、天王星は再び、彼女の運命に害を与えるだろう。冥王星の方は、あまりにゆっくり移動するので、彼女の存命中に影響を与えるのは不可能だろう。
彼女がファーストレディになったとき、彼女の運命を助けてくれた木星は、大きな悲劇の時には天王星への悪いアスペクトにより彼女の運命を損なってしまった。
木星は12年の周期を持つ。木星が出世図の天頂を通過するときにはいつでも何か重要なよいことが起こることが予測される。ケネディ夫人のチャートで、そのようなトランジットは1968年8月あたりで起こるはずである。
それゆえ、これは彼女が政治的・外交的な重要な任務との交わりで、今再び、大衆の視線にさらされることを意味するであろう。
しかし、ジャクリーン・ケネディは再婚はしないだろう。彼女は、彼女の国に帰属している。─これは彼女の生まれたときの星たちによって、運命づけられたことがらである。
※私が持っているジャクリーン・ケネディのバースデータとこの記事のデータではたぶん、出生時刻かハウスシステムに違いがあるのだろう。私のデータだと天頂は獅子座28度となる。この違いは大きいのだが、私のデータでも、ハウスを「プレシダスシステム」と「コッホシステム」で分割したときに一部の天体の在宿するハウスが変わってしまう。これは彼女のチャートに限ったことではない。その辺は鑑定者に「自分はこのシステムでやる」という割り切りは必要とされるだろう。
当時のアメリカ国民のジャッキーへのたぶんいちばんの関心事だったであろう「再婚するか否か」(この記事のメインテーマにもしているが)について事実の結果のみで判断すると見事にはずれています。彼女は1968年10月にギリシアの海運王オナシスと再婚しました。
ただ、占星術をする者から弁護させてもらうと1968年8月ごろ、再び大衆の前にさらされることになるという読みはまったく正しいのです。
まずは、コラムの拙訳から─。1928年7月28日、ジャクリーン・ケネディが誕生したニューヨーク州イーストハンプトンの空の彼方では、4つの惑星が彼女の未来の運命を予示していた。
7月28日の太陽サインはもちろん、獅子座である。彼女の生まれた瞬間の天頂(MC)は乙女座(※)にあり、それは労働と義務を意味する。
ケネディ夫人チャートにおける天頂サインの乙女座は水星によって支配されていて、それは知性とコミニュケーションの惑星である。この水星は彼女のバースチャートでは9ハウス、サインは高貴な獅子座で太陽と共にあるから、彼女の使命は、書くことや祖国のための親善大使として自分自身を確立することを通して、大衆と交わっていくことで成り立つだろう。若者たちの繁栄への特別な関心と共に。
若い女性とっては、また心を動かす人生があるもので、すべての人の心の中にある問いかけは─彼女はその人生を子どもたちと、職業的な性質の義務だけに捧げるつもりなのだろうか。再び、結婚するのだろうか─ということである。
後の質問には、私は断固として「NO」と答えるだろう。
人格の境界の決定は出世時の東の地平線を上るサインによって作られる。ケネディ夫人の場合、それは蠍座である。地平線上にそのようなサインを持つ個人は、感情的な絆を変えることをしない。蠍は生と死を司るサインであり、その感情的な愛着は死をも超越する。
これは、ケネディ夫人が彼女の夫が死んだとは感じていないことと無関係ではない。彼の遺児たちは、彼の身代わりとして助けになっているのであろう。
太陽と彼女の宿命の星である水星を含むホロスコープのハウスは宗教や外国語、文章に関連している。それらのアスペクトのすべてをまとめて考えると、高潔で道徳的な人物、正義のため、精神の向上のために戦う人の姿を見出すことができる。
天王星という惑星は、突然の徴候と予期せぬ出来事をもたらす。
1963年11月22日、天王星はケネディ夫人の天頂(MC)に位置し、幸運の星である木星とスクエアを形成していた。
もうひとつの悪い前兆の星、冥王星は彼女のネイタルチャートの火星と重なっていた。
およそ22年間で、天王星は再び、彼女の運命に害を与えるだろう。冥王星の方は、あまりにゆっくり移動するので、彼女の存命中に影響を与えるのは不可能だろう。
彼女がファーストレディになったとき、彼女の運命を助けてくれた木星は、大きな悲劇の時には天王星への悪いアスペクトにより彼女の運命を損なってしまった。
木星は12年の周期を持つ。木星が出世図の天頂を通過するときにはいつでも何か重要なよいことが起こることが予測される。ケネディ夫人のチャートで、そのようなトランジットは1968年8月あたりで起こるはずである。
それゆえ、これは彼女が政治的・外交的な重要な任務との交わりで、今再び、大衆の視線にさらされることを意味するであろう。
しかし、ジャクリーン・ケネディは再婚はしないだろう。彼女は、彼女の国に帰属している。─これは彼女の生まれたときの星たちによって、運命づけられたことがらである。
※私が持っているジャクリーン・ケネディのバースデータとこの記事のデータではたぶん、出生時刻かハウスシステムに違いがあるのだろう。私のデータだと天頂は獅子座28度となる。この違いは大きいのだが、私のデータでも、ハウスを「プレシダスシステム」と「コッホシステム」で分割したときに一部の天体の在宿するハウスが変わってしまう。これは彼女のチャートに限ったことではない。その辺は鑑定者に「自分はこのシステムでやる」という割り切りは必要とされるだろう。
当時のアメリカ国民のジャッキーへのたぶんいちばんの関心事だったであろう「再婚するか否か」(この記事のメインテーマにもしているが)について事実の結果のみで判断すると見事にはずれています。彼女は1968年10月にギリシアの海運王オナシスと再婚しました。
ただ、占星術をする者から弁護させてもらうと1968年8月ごろ、再び大衆の前にさらされることになるという読みはまったく正しいのです。
占星術は予言ではないので、それ以上を的確に当てるためには彼女のチャートだけでなく関わる人間のチャートも合わせてみる必要があるのだと思います。
1968年6月に大統領を目指していた義弟のロバートが暗殺されました。その事件もジャッキーの再婚に大きく影響したと思いますが、この占い師はそのあたりまではチャートを読むことができなかったのでしょう。
ネイタル9ハウスに太陽・水星を持つ彼女が外国語に堪能なこと筆マメで文才があったことなどは周知の事実とはいえ、この鑑定の通りです。
時期についてはMCとトランジットのコンタクト中心に読んでいるが、他の要素も合わせてリーディングすべきだったと思います。
ジャッキーのホロスコープは私にとっていずれ、深く探訪したいものです。いちばん大事なことはバースデータの今一度の検証だと感じました。
1968年6月に大統領を目指していた義弟のロバートが暗殺されました。その事件もジャッキーの再婚に大きく影響したと思いますが、この占い師はそのあたりまではチャートを読むことができなかったのでしょう。
ネイタル9ハウスに太陽・水星を持つ彼女が外国語に堪能なこと筆マメで文才があったことなどは周知の事実とはいえ、この鑑定の通りです。
時期についてはMCとトランジットのコンタクト中心に読んでいるが、他の要素も合わせてリーディングすべきだったと思います。
ジャッキーのホロスコープは私にとっていずれ、深く探訪したいものです。いちばん大事なことはバースデータの今一度の検証だと感じました。