ベルリン「THE KENNEDYS」
corgiville (2013年4月11日 14:21)
ウィーンを経由して娘の住むロンドンへ。そこからショートトリップで向かった先がベルリンでした。
ベルリンもケネディとは縁のある街です。
1963年6月、当時の西ベルリンを訪問したケネディ大統領は、熱狂的な観衆の前で、
「私もベルリン一市民です。」
とドイツ語で言おうとして
「Ich bin ein Berliner」
と叫んだ。
定冠詞をつけてしまったためにこれは通称「ベルリナー」と呼ばれるジャム入りドーナッツを指すことになってしまったという有名なエピソードが残っています。
そんな経緯からベルリンにはケネディのミュージアムがあり、それはブランデンブルグ門前の広場の一角のはずでした。
ところが、地図にある場所を探してもみつけうことができません。何人かの人に聞いても、答えは「知らない」でした。
やっと、あるべき場所から出てきた中年の男性が、
「ケネディのミュージアムなら、半年以上前に移転してもうここにはないですよ。」
と教えてくれました。
そして、親切にも自分のスマートフォンで検索してくれて、
「移転先はAugust st. 11-13」
と教えてくれたのです。
August st.を地図で調べてそちらへ向かいました。
やっと探し当てた表札はあまりにも控えめです。
そして、ドアもがっしりと重いものでした。
ドアを開けると古い校舎のような建物で、その3階が目指すミュージアムでした。
白いドアが入り口です。
入場料は5ユーロ。館内は撮影禁止とのことでした。
展示のメインは大統領とジャッキー、ケネディファミリーの写真で、ケネディファンならすでに一度は見ているものがほとんどといっていいでしょう。
それ以外は実際にケネディが愛用していた手帳、スーツケース、眼鏡、一世を風靡したジャッキーのピルボックスハットなどが飾られています。
視聴覚室に入るとシェーネベルク市庁舎前での演説の場面と、ブランデンブルグ門を訪れたケネディの映像が流れています。
50年前のものとは思えないほどの臨場感で、まるですぐそこにケネディがいるようで、私は同じ映像を繰り返し見てしまいました。
その部屋に黒いエルメスのクロコのバックが展示されています。これはケネディが上院議員時代から愛用し、暗殺されたダラスにも持っていったものだそうです。
ミュージアムのチケットにこのバックが印刷されています。
そして、演説の前の晩にケネディ大統領は、明日ベルリン市民にドイツ語で語りかける言葉をメモしたのでしょう。
ドイツ語と英語の混じったようなメモも残されていました。こちらは、絵葉書になっています。